さて、上棟が終わったら、今度は工事の中でも最も重要な木工事に突入する。
木工事とは、いわゆる大工仕事であり、木材・建材・ボード類などを組み立てて家を形にしていく工事だ。
壁や天井、屋根の下地をつくり、サッシやドアも設置していく。
外壁をとりつけたり、内装の下地をつくっていくのも木工事だ。
この工事が一番金と時間がかかるらしい。
内部も徐々にできあがってきた。
ここはキッチンである。

最初は骨組だけだが徐々に形になっていく。
キッチンはもちろんシステムキッチン。
システムキッチン一式が届いた時が、妻の一番の興奮ポイントだった。
「システムキッチンって段ボールで届くのね!」
と、段ボールの中に入ったキッチンが次々に組み立てられていくのを、息子と一緒にじーっと見つめていた。
今までは全て同じ大工さんが工事をしていてくれたが、屋根工事や電気工事にはまた別の専門の方が次々とやってきていた。
想像していたよりもずっとたくさんの方が参加してくれる工事だった。
国栄ハウジングの省エネ住宅「エコプラン」に惹かれて建築をお願いしたくらいなので、環境問題についてもまあ人並みに気にしてはいきたいと思っている。
高気密かつ高断熱を売りにする、いわゆる省エネルギー住宅は最近の流行。
私たちが今回お願いした住宅ももちろんこれ。
ただ高気密・高断熱であれば、どこの住宅も手放しでよいものであるとは言えない。
高気密高断熱であれば、その分住宅の内部に結露がしやすくなるという点があるからだ。これを内部結露というらしい。
たまった結露水は壁の内部で、通常乾燥しているべき部分を湿らせ、構造部分を腐らせたり金物を腐食させたりする。
「たかが結露」といって甘く見ることができない問題なのだ。
また、シックハウス対策などでも不利になる。
現在だいたいどこの住宅も現在はシックハウス対策はきちんとしているが、意外にも外から搬入する家具などにはホルムアルデヒドなどの対策が進んでいないのが現状なようで、家具などから発せられるホルムアルデヒドを想定せずに喚起計画を立ててしまうと、換気量の足りない住宅が出来上がってしまうという。
最適な高気密・高断熱の住宅を作るには、緻密で慎重な計画と確実な工事が必要なんですよ、と担当のKさんに建築中の現場を案内していただきながら話を聞いた。
屋根もとてもきれいにつくられた。
その過程を初めて見たのだが、屋根をつくるためには多くの作業を必要としていた。
まずは下葺きといって、雨もりや結露、湿気をふせぐために施工される、とても大切な作業を行う。
材料として用いられていたのが、ルーフィングと呼ばれるシート状のフェルトや不織布で、材質はアスファルト系が多いらしい。
そして屋根葺きを行っていく。
外壁や内装、窓やドアもしっかりと取り付けられ、いよいよ仕上げ工事に入る。
仕上げ工事は、クローゼットのパイプや玄関の収納など、細かいところの仕上げの工事なのだ。
もう、形は既に出来上がっている。
あとは、引き渡す日を待つだけ、と親子3人、ワクワクしながら引き渡しを心待ちにしていた。